2010年8月13日金曜日

電子ブックのその先

CDが売れなくなった、CDショップがまたひとつ減ってゆく、というニュースは寂しい限りだ。
一方、夏フェスのこの時期になると、本当に音楽業界は不況なのか?というほど各地で音楽の話題が事欠かない。

電子ブックが巷で注目されるなか、書店と本との関係はどのくらい音楽業界におけるCDショップとCDの関係に似ているのだろうか?

全国の書店も激しい競争の結果、全体では店舗数は減少し、中型、大型の店舗を拡大してゆく傾向にあるようだ。
小さな書店はかなり目立つ、アグレッシブな、個性的なキャラクターが必要とされそうだ。
すごい目利きがいるとか、ある一定のジャンルに特化しているとか、複数の本のつながりでひとつのテーマを語るようなまとめ売りができる説得力のある書店とか。

と考えるとやはり音楽業界がたどっている道との共通点が見え隠れする。
でもせっかく似ているのなら、ポジティブな面も期待したい。

ずばり、「フェス」だ。
音楽ビジネスでライブが元気がいいように。

大勢の著者がしゃべる、本フェス。


小説家のなかには喋るのが好きではない、という人も少なくないだろうが、本には色々な種類があり、芸術家もいれば、宗教家もいるし、経済学者もいるし、宇宙飛行士もいる。料理家もいれば、音楽家もいるし、政治家もいる。喋るのが得意な人もたくさんいる。その方々がとっておきのテーマをしゃべるライブ。
常に4つ、5つのステージというか会場が隣接していて、訪れた人は自由に行き来し、聞くことができる。なかにはワークショップのような形や、パネルディスカッションもあったりして。
ちょっとした「知」のフェスティバルなんだけど、堅苦しくない雰囲気で。若い人も興味を持つようなラインナップで。出版社の壁を超えたブッキングで。

本の内容からさらに一歩踏み込んだ解説や、その日限りの限定エピソード、ちょっとした経済セミナーとか、やり方はいくらでもありそうだ。
おいしい料理もあるといいな。

なんなら「秋フェス」って呼ばれたりして。

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