2010年8月29日日曜日

最初のフォロワー

まずはドカーンとYouTubeを見てもらって。
といっても、もう有名なので、知ってる人も多いことでしょう。



ほほー。こうしてムーブメントは起こるんですね。

この図式を今後のミュージック・ビジネスに当てはめてみましょう。

最初に裸で踊りだすリーダー = アーティスト、音楽家、パフォーマー
一番最初のフォロワー    = 新たな役割
次々と続くフォロワー    = ファンの人たち、大衆

ということになり、一番最初のフォロワーが行った役割こそが、今後の新たな音楽ビジネスにおけるキーのポジションになるのではないでしょうか。

個人であれ、レコード会社を通じてであれ、世の中にデビューしてくるアーティスト。
日本レコード協会の発表では、この不景気といわれる音楽業界ですが、毎年デビューするアーティストの数は、2000年に比べると、2009年の段階で3倍以上の伸び率となっており、ほぼ毎年増加しつづけています。

ミリオンセラーといったビッグヒットの数が激減した分、数を増やしているのでしょうか?それとも以前に比べて、デビューするにあたり技術の進歩によりレコーディング費用をはじめ、レコード会社の投資する額が少なくてすむようになった結果、デビューするアーティストが増えたのでしょうか?

しかし、その反面、多くのレコード会社はスマート化を迫られているご時世です。
そうすると、いままでプロモーションと呼ばれていた部分、つまりアーティストの宣伝、企画、さまざまなフォローが手薄になる可能性もありますよね。たくさんアーティストが増えているのに、スタッフの数が少なくなって、手がまわりきらない、とか、いいアーティストでも会社のプライオリティのなか、埋もれてしまう可能性もあります。

個人でデビューする場合でも、twitter とかYouTubeとかあらゆるソーシャル・ネットワークを駆使して、プロモーションしたとしても、さらにネクストレベルにいきたいとき、大きなきっかけが欲しいはずです。そのときに、この「最初のフォロワー」の役割をするグループ、会社があるといいと思います。

この会社は、「いい!」と思ったアーティストをまず、発見する。
確信したら積極的に同じ立場にたって、ストーリーを考え、さらなるフォロワーを呼び込む。
ムーブメントに向けて動き出すクリエイター集団、広告代理店のようなものでしょうか。もっと、アーティストサイドに近い立ち位置で音楽だけに特化するようなイメージです。

でも今の状況ですと、個人のアーティストが、簡単に有名広告代理店にぼくを使ってスポンサーをつけてください、なんて相談をするにはハードルが高すぎます。そのハードルをぐっとさげるのです。個人のアーティストでもすぐれたアーティストであれば大きなメディアに売り込みにいくのです。

最初のフォロワーでないと意味がないので、まだ世の中に知られていない段階で、アーティストの音楽性に惚れ込み、同じ方向で活動することに喜びを見いださなければいけないでしょう。当然、音楽、流行、世間の動向などを視野にいれながらも音楽に対する愛情を持っていなければ、アーティストからも見放されるでしょう。

ひとりのアーティストにひとつのスポンサーがつくようなこともあるかもしれません。
アスリートのウェアにスポンサー名が入るように。
高校生だけをターゲットにしたフォロワーの増やし方にはそれなりのテクニックも必要と思われます。
メディアへの仲介も重要な役割で、そのためには、数字的なアーティスト、マーケットの分析が不可欠です。

レコード会社がシェイプアップするなか、音楽業界でもそんな仕事がクローズアップされるのかも、と思わせた動画でした。

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